東日本大震災13年、30回を数える親父の命日、先輩を施設に見舞い久々の居酒屋へ。あれこれ3月を乗り越えて、新年度が動き始めた。例年さくら散るこの時期、しかし今年は違う。やっとこさ「一分」、春休みの公園は遊ぶ子供も居ない。股引きを脱いで好物の冷やし中華をすすりながら送られた孫の卒園写真を拝む。今年も想った。このさくら、あと何回見れるのだろう…と。

一寸先は闇、そのために出費を抑え健康にも努める。「確かに」と縦に振る首を、止めた。だって長生きするのが目的ではなく、楽しむための人生だべぇ。そんな啖呵を切って動いた先は北陸、新幹線・敦賀延伸による混雑前に「応援フリーきっぷ」で地酒をナメる魂胆。初日の福井市は氷雨と日曜で当てが外れ、その分つぎの富山市でウキウキ銘酒三昧、方や金沢市では日本酒バルが定休と知る。藤子不二雄の氷見市(富山)では倒壊危険度判定の貼紙、液状化による亀裂道路など散見。濃淡の地域差、運に縁にタイミングも防災と知る。


ベッケンバウアーVSクライフ、サッカーW杯1974西ドイツ大会。これを前後して職場同好会、素人タマ蹴り集団が誕生した。先月4年ぶりの新年会には自称「赤き血のイレブン」16名が揃い盃を重ねた。ハゲや白髪になっても仲間はありがたい。パワーを貰える。そして啓蟄、4月には5番目の孫がランドセルを背負う。子や孫の成長は嬉しいが正直、淋しさも伴う。己の余生が浮かぶからだ。炬燵でお茶してYouTubeで迎える黄昏…いや、とんでも発奮歩いて5分。立ち止まらず、燃えなくっちゃ!


バブル期超え34年ぶり株価39,098円。個人保有の金融資産2121兆円。不思議だ、その実感が全くないのは自分だけなのか? ゼニは欲しいけれどあり過ぎても人生を狂わせるモト、悔しいけれど12億円は枕の中に仕舞っておこう。戴いたワインで夢見た先は富山、石川、福井。いまJRや地元自治体・企業などが被災支援の企画を立ち上げている。「ならば」と北陸フリー切符を速攻ゲットし日本酒の宝庫、当該三県にお邪魔する。普段の暮らしは「100均」だけどここはチト奮発、野口英世さんに登場してもらおう。


 俺が心配したって始まらないけれど、どうなっちゃうのこの先、ってマジ思ったね。昔の常識が今、真逆の評価しかも犯罪扱いすらある。学校や自治会などの連絡網さえ「個人情報」がネック、人間関係が複雑かつ分断の一途に視える。思い起こせばヤングと呼ばれた半世紀前、スマホやパソコンもちろんワープロさえ存在しなかったその時代、情報は新聞ラジオや雑誌、連絡は黒電話や手紙、駅の伝言板や人伝てによるものだった。そして自分、よもや後期高齢者を目指すとは夢にも思わなかった。もしかして人生100年時代って、これからの社会を担う人達の足を引っ張り、首を締めることなんかな?