そんな訳で今年、二回目の旅行。今回は羽田空港〜宮古島、関西空港〜和歌山、大阪〜神戸、そして羽田空港へ戻るルートを組みました。もちろん溜まったマイルでのフライト、加えて旅行割などを駆使してのお得旅行です。
二回目の宮古島。レンタカーで駆けた前回でしたが今回、のんびりダラリの市中二泊。昼メシは宮古空港で弁当を流し込み、数少ない路線バスを待つ。宿はこのまま生活できる設備の整ったワンルームマンション。割引に加えて一泊当たり2,000円のクーポンが付く、ありがたや。しかし暑い。早速、極暖下着をバサっと脱ぎ捨て洗濯機を回し、短パン半袖に衣替えだ。
一息ついて市中ウォーキング。老朽化した旧市役所、寂れたスナック街、琉球時代の史跡などの先、港のそばにお目当てのクーポン有効利用拠点が在った。その「中山」(ちゅうざん)は16時がオープンと知り、「17 時に一名で」と予約を入れた。ビールに刺身、ポテサラ、揚げ物と順調に進み、地元の泡盛を一合。夏バージョンの喉と胃袋、エブリシングOK。あれもこれも、美味し!
二泊した市中ホテルを後に、今日は関空へ飛ぶ。空港までは不便な路線バスを諦めて、歩くとする。暑かったのは初日だけ、この日は気温も18度、長袖にベストがいい塩梅。ほぼ真ん中にある日本最南の「ドンキ」で珈琲ブレイク。げんこつ大サーターアンダギーを入れ歯でかじりブラック珈琲で流し、空港までもう一踏ん張りだ。

関空までは二時間のフライト。今夜の宿、和歌山市は鉄道で一時間かからない。チェックは夕方、シャワー浴びて早速、儀式に取り掛かる。「酒処たなかや」のカウンター、南蛮漬けとマグロが並んだ。地酒「黒牛」、これはイケたね。グビッ!
翌日は大阪へ動く。その前、初の和歌山を観光しない手はないだろう。和歌山城、正直ナメてた。歴史の深さ、その威容にヤラれたね。星五つを付けて急きょJR和歌山駅から二つ先、紀三井寺(きみいでら)に移る。

駅前に小洒落た手作りパン屋を発見。焼き立てに淹れたて、これを昼メシとする。見上げる先、西国札所石段231の案内書にビビり、高齢者割引に甘えて登りケーブルカーを選択。スルスルと入れ替わる景色の先には淡路島が望める。家族に安寧に加えて、ウクライナ勝利とプーチン失脚に手を合わせた。
昨夜は大阪・動物園前駅の目と鼻の先、コスパなホテルに転がり込んだ。この西成界隈はヤバさケバさが同居する文字通りのデープスポット。その分、ニッポンを知る事が出来る、と海外客に人気がある。コロナ禍で一時はガタンと落ち込んだが昨今、円安もありジャンジャン横丁はインバウンド客で賑わっている。

JR新今宮駅、ホームから「キタ」方向、通天閣を遮るように、不釣り合いな白くデカイ建物は、あの星野リゾート運営の「OMO7大阪」だ。ここから一気に神戸と行きたいけれど、待てよ。強く念を押された至上命令の「豚まん551」を求めに大阪駅で下車。行列してチルド四個入りを二つ手に入れて新長田駅にGO。28年前の早朝、阪神淡路大震災があった。「1.17」の街を改めて思い起こしてくれたのがNHK「ドキュメント72」。復興記念の鉄人28号、その足元にあるお好み焼き「いろは」がお目当てだ。

腹を満たしたらば、改めて大震災を振り返ってみる。駅近くの図書館、そのコーナーで朝日と読売の当時縮刷版を手に取る。写真は震災当日の夕刊だ。時間を追って被災の爪痕が拡大していく。特に長田区は火災被害が甚大だ。「いつ起きても不思議でない」のが地震カミナリ火事ニョウボ。くわばらくわばら。

宮古、和歌山、大阪、神戸と流れた四泊五日もいよいよ羽田空港で幕となる。スカイマーク便でひとっ飛び、夕暮れの東京が現実に連れ戻してくれる。

(旅行期間 : 2023年2月13日〜17日)