新たにオミクロン型のコロナウィルスが流行り始めている中、持ち前の旅行癖が発病。今回は鹿児島県、大隅半島から薩摩半島を時計回りする。NHK-BSで観た坊津(ぼうのつ)と、太平洋戦争敗戦直前の特攻(とっこう=特別攻撃隊)が目的だ。
初日は成田から鹿児島へ空路。以降、レンタカーで予定した行程を駆ける。まずは今夜の宿泊先をナビに指示、1時間半で着くらしい。高速道を避けて国道220号を右手に桜島を観ながら垂水を経由して鹿屋グランドホテルに進む。鹿屋には夕方5時、宿チェックイン。ひとっ風呂浴びていざおメガネの「りっちゃん」へ、おやおや…。「県外者はご遠慮ください」の貼り紙。多少むかっ腹、しかし直ぐ「それもそうだよな」と素直に退散。コンビニ経由の部屋呑みコースでこの日は幕となった。

翌日、薩摩半島に渡るフェリーの都合もあり、一番で「鹿屋航空基地史料館」を訪問。40分余の駆け足で館内を巡り、根占港へとハンドルを急いだ。大隅半島の対岸、薩摩半島の山川港までのフェリー所要時間は50分。いつものように昼メシ抜き、指宿の砂風呂も吹っ飛ばして最南端の「西大山駅」でアリバイのパチリ。その先国道226号を順調に進めて枕崎線の始発&終着の枕崎駅に辿り着いた。
枕崎はカツオの街。カツカツとかんなで削って味噌汁の出汁にする光景が庶民の台所にあったのは昔のこと。今は個包装パックが一般的、時代も変わったもんだな。しかし自分的には焼酎だ。途中の国道沿いに大きな焼酎工場が在ったが、ここはその白波の元祖酒造所。あの工場は大量生産で全国向けだけど、博物館を兼ねたここは従来の樽製法がウリ。ここでしか手に入らない銘柄もある。もちろん珍品を買わない手はない。

今夜の宿はショーワ感な「鳴海旅館」。坊津の海が目と鼻の先、夕日が眩しいシブイ部屋に案内された。大広間でポツンと独りいただく晩飯はビミョーだが、飾らないメニューの多さと発泡酒と薩摩焼酎が盛り立ててくれた。ピロピロピロ、スマホが騒ぎだした。津波の警報だ。
旅行期間 : 2022年1月14日〜17日