まずは線香を上げ、帰宅を仏様に報告する。築半世紀、傾いで建て付け悪く隙間風、時代遅れの繊維壁はペロリと剥がれ、襖は黄ばんだまま。それに3.11東日本大震災で別棟の梁が歪んでヤバイ。で、今年も親戚、多くの友人から年賀状が届いていた。近況やメッセージが添えられたものに手が止まる。古希を迎えた人や家族と写真に収まる友、旅行や趣味、ガッツのある生き方を記した仲間もいる。「今年も支えられているんだな」と、改めて年始ハガキに手を合わせた。
カンボジア〜ラオス〜タイ。時代遅れのストーブの灯りが地球の大きさ、土地土地の生き様と営みを教えてくれている。極暖下着の上に重ね着して炬燵でつぶやいた。「やっぱり家、ここが一番だな」。——そうだ今度は初のグアム島だっけ…。
旅行期間:2018年12月29日〜1月5日